昨日はロッテ浦和球場(M-G)に行って参りました。お目当ては復帰後登板3戦目のジョニー、と見せかけて現在絶賛オールスター組織投票中の福澤洋一
平日なのにスタンドは満員御礼。お前ら仕事はどうした…って俺もだけど。

1回表に山崎貴が9失点と勝敗は早くも確定。大方の興味は黒木知の登板に注がれた。あと一部の好事家の興味はセンター(!)早坂の危なっかしい守備、或いはファースト沢井の以下略にも向けられていたが。
私も夏日の日差しを避けて、ブルペン近くの日陰に撤収。私は引きこもりのモヤシ野郎なので、強烈な日差しを食らうと気分が悪くなるのだ。
仕方なくぽけーとブルペンを見守ると、田中充の球を受ける辻に福澤が近づき打席に立つ。バッターとなってストライクゾーンを定めるためなのか、或いは自分のバッティングのタイミングを練習か。

田中充がマウンドに向かい投手の居なくなったブルペンでは、残された辻と福澤は話しながらバットをスイングしている。バッティング談義のようだ。「このスタンスだとさ…インコースのタイミングが取れるだろ…」「ええ、僕はこんな感じで…」聞き取りづらいがこんな話をしていたようだ。

このあとちゃんと打席に立ちました 福澤と辻

3回裏くらいか、ブルペン周辺がにぎやかになる。今日の主役・黒木知宏が投球練習を開始したのだ。捕手は福澤。最初はキャッチボール、捕手を立たせたままの投げこみ。5分ほどで福澤が座る。
投げ込む都度に福澤のミットからは快音が響く。重い音だ。「パーン」という乾いた音ではなく、"パ"と"バ"の中間のような「パバーン」という…音は文字にし辛いので恐縮なのだが、とにかくズッシリとした印象を受けた。
福澤から「いいよー!次はもちょっと下(のコース)ね!」と声が飛ぶ。その声に合わせ黒木知も気合いが乗る。

黒木と福澤 黒木の投球

5回、投手黒木知宏がコールされ、球場はこの日一番の歓声に包まれた。同時に捕手も金沢から福澤バトンタッチ。マウンドに上る途中も、二人は入念に打ち合わせを行う。

実はこの日黒木がゲームで投じた3イニングを私はよく見ていない。球場のあまりの客の多さで、私の位置からはマウンドの一部分しか見えなかったのだ。
ただ言えるのは、確かに私の目の前で黒木が投げ、3イニングスを自責点0(失点1)に抑えたということ。1年間投げられなかった彼が復活を賭けて足掻き、私の目の前で登板した。それだけでも充分だった。
しかし彼のまなざしはもっと高いことも知っている。一軍のマウンドに上がること。そして勝つこと。その次は…。まなざしの先を今後も見守っていきたい。

そして、黒木知の復活の陰には、福澤を含めた多くの関係者が居ることを忘れてはならない。黒木がマリンスタジアムのカクテル光線を浴びる姿を、彼らもまた強く願っているのだ。